徒然なる日々を送るソフトウェアデベロッパーの記録(2)

技術上思ったことや感じたことを気ままに記録していくブログです。さくらから移設しました。

「ゼロから作る Deep Learning」を読んで

有名な本なので、今更読後感想文を書くのもあれなのですが、
読み終わったので一応書いておきます。

タイトルの通り、スクラッチから始めて、最終的には VGG
ライクな Deep Learning のプログラムを書いていきます。

300ページ弱の本ですが、基本的な概念や主なソースコード
がすべて収まっています。そのことにまず驚きました。
しかも説明はよく整理されていて分かりやすかったです。
特になぜこのようなコードになっているのか、という点を
詳述しているので、ソースコードを試しながら一つ一つ
理解を深めていけるのは助かりました。
誤差逆伝搬法を、合成微分を延々と計算するのではなく、
グラフで理解するというのも目から鱗でした。

Adam と CNN の一部はソースコードのみの提供なので、
サポート用の GitHub サイトは見ておいた方がベターです。

仕事で使うときは TensorFlow などの既存のフレーム
ワークを使うと思いますが、フレームワークが使えない
場面や、ブラックボックスのままでは気持ち悪いと
思う(私のような)向きにはお勧めの決定版となる一冊です。