徒然なる日々を送るソフトウェアデベロッパーの記録(2)

技術上思ったことや感じたことを気ままに記録していくブログです。さくらから移設しました。

久々の更新: 読後の感想

3ヶ月ぶりの更新になります。
リタイヤ後の手慰みとして、いくつか本を読んだので紹介していきたいと思います。
今日はこれ。

Java人工知能プログラミング -オブジェクト指向と関数スタイルによるAIの実装-

Java人工知能プログラミング -オブジェクト指向と関数スタイルによるAIの実装-

初期の AI の本でよく紹介されていた問題(8Queen 問題とか A* アルゴリズムとか)から
AutoEncoder による DeepLearning まで触れた、わりに幅広い内容の本です。
ソースのダウンロードサービスもありますが、本文中にすべてのコードが記述されています。
私はこの本を読んで、Java8 の関数プログラミングC++ のテンプレートプログラミングに
近いことを学びました。

AI 問題は昔 Lisp を使っていましたが、Cons 操作に相当するライブラリを構築して
記述されているので、昔の本との親和性が高いのが特徴です。

DeepLearning の項目は逆誤差伝播法による係数決定がややアプリオリで説明がないのが
不満ですが、気分は味わえます。
ただし、MNIST 全てをトレーニングしようとすると大変で、Core i7 6950X で 20 スレッド
走らせても全然答えが返って来ません。(諦めて10000例くらいでテストしました)
さっき JCuda をインストールしたので、後で試してみようと思います。